[レポート] AWSを使用したバックアップと復元および災害復旧ソリューション #STG208 #reinvent
本記事は、セッション「STG208 - Backup-and-restore and disaster-recovery solutions with AWS」のレポートです
セッション概要
Disasters, failures, and threats come in all shapes and sizes and can significantly impact your business. In this session, learn how to modernize your backup and disaster recovery (DR) architectures by employing hybrid models to the cloud as well as backup and DR in the cloud. The session includes discussions of the various architectures that customers are using in their backup and DR implementations, as well as the AWS services and building blocks used for backup and DR. We also discuss common architectures employed by customers leveraging third-party backup and DR tools from AWS backup and DR partners.
登壇者
- Jody Kirk - Principal BDM, Storage, Amazon Web Services
- Creighton Swank - Cloud Architect, Caterpillar
- Juan Mejia - VP, Data Center Manager, BankUnited
内容
バックアップのパターン集
File gatewayを使ったケース
- 図のようにローカルにキャッシュされた、ファイルベースのアプリケーションからAmazon S3にオブジェクトを保存およびアクセスする
- オンプレミスのデータをクラウドにバックアップ
- オンプレとクラウドをハイブリッドに利用する形になる
- 低遅延でオンプレからクラウドストレージへアクセスする
Tape Gatewayを使ったケース
- オンプレミス環境から、Amazon S3、Amazon S3 Gracierに移行する仮想テープライブラリとして機能
- 既存のバックアップアプリケーションを使用したテープ形式のバックアップ
- S3 Glacier、またはS3 Glacier Deep Archiveへアーカイブされる
Volume gatewayを使ったケース
- クラウドストレージをバックに利用するオンプレミスのブロックストレージ
- オンプレミスデータをクラウドにバックアップする
- ボリュームのクラウドへの移行
- クラウドへのDR(Disaster Recovery)
EBS Snapshotsを使ったケース
- AWSのブロックストレージデータ保護サービス
- クラウドで上でのバックアップ
- DR対策になる
Amazon EFSを使ったケース
- ウォームスタンバイ型のリカバリのためのクラウドのデータベースバックアップに利用できる(※筆者注:EFSはデータベースサービスではありません。おそらく、DBのバックアップの置き場所として使えるという意味と理解しています)
- Oracle、IBM、SAPのデータベースバックアップツールを利用できる
- AWS Backupを使用してEFSコールドストレージバックアップに移動するか、S3にコピーできる
AWS Backupを使ったサービスをまたぐコンプライアンスの一元化・バックアップ自動化について
- オンプレミスだけでなくクライド内でAWSのサービス全体のバックアップ
- AWSサービス全体(Amazon EBSボリューム、Amazon RDSデータベースを始めとするAWSリソース全体)のシンプルなバックアップスケジューリングとライフサイクル管理を行う
- バックアップアクティビティ、セキュリティ、レポートを一元管理
- 一貫性を実現し、コンプライアンス要件を満たす
パートナーが対応するソリューション
Backup from on-premises to AWS
- オンプレミスからAWSオブジェクトストレージサービスへのバックアップデータフロー
- 最も一般的な使用例の1つ
- パートナー:360、CTERA、IBM等
Backup on-premises remote and btanch offices to AWS
- AWSで集中管理しながら、オンプレミスのバックアップターゲットを提供
- 中央のバックアップサーバーは、個々のサイトの問題から保護されている
- リストアは、他のリモートサイトに、またはAWS内でも迅速にリダイレクト可能
Saas backup model from on-premises to AWS
- Utility pricing(必要なリソースの料金のみ)
- インフラ不要
- オンデマンドにスケール可能
所感
オンプレミス環境と併用してAWSを利用し、DRアーキテクチャを構成する方法について学べました。
様々なパターンを構成図とともに網羅的に知ることができるセッションでした。 また、現在改めて様々なパターンに対応できる機能が揃っていることが分かりました。
オンプレミス環境で稼働しているサーバがあり、クラウドも併用して備えていきたいという方はぜひこの内容を参考にざっとみてみつつ、方向性を検討してみてはいかがでしょうか。